
「最近よくつまずく…」それ、年齢ではなくサルコペニアかもしれません
患者さんが来院され、「もう年だからね。」という言葉を言われる事があります。老化というのは、誰にでもあります。老化の4原則ってご存知でしょうか?
老化とは、成熟後に
- 誰にでも起こり
- 遺伝的にプログラムされ
- 後戻りできず
- 生命維持には不都合な現象
この1〜4を老化の4原則と呼んでいます。(時報通信 家庭の医学より)
この老化とは、遺伝子と生活習慣によって進行速度が異なると言われています。現代では、世界中で老化予防に関する論文がたくさん報告されています。その中で予防において、「運動」の効果はかなり高いという報告がいくつもあります。
サルコペニアとフレイルが隠れている事も?
最近、健康寿命をのばす為には、筋肉量や筋力が大切であるとか、外に出て社会との交流が大切であると言われます。キーワードとなるのがサルコペニアとフレイルです。
- 「足の力が弱くなった気がする」
- 「疲れやすくて、外出がおっくう」
これらは、実は、年齢のせいだけではない事が多いのです。サルコペニアとフレイルが隠れている可能性があります。
転んで骨折 → 寝たきり
このような流れの背景にも、サルコペニア、フレイルが隠れているケースがよくあります。まずはサルコペニアとは何かについてお伝えします。
サルコペニアとは
サルコペニアとは、加齢性筋肉減少症とも言われています。定義や診断方法については、世界的には統一されておらず、研究グループや団体により異なった基準や分類がされています。
ここでは、簡単に、「加齢や病気によって筋肉量筋力が低下した状態、としたいと思います。
特に女性の方は、
- 閉経後のホルモン変化
- 運動量の低下
- 食事量の減少
などが重なり、気が付かないうちに進行しやすいのが特徴です。
もしかしたら、サルコペニアかもしれません
- ペットボトルの蓋が開けにくい
- 階段がつらい
- 歩くスピードが遅くなった
- 何もないところでつまずく事がある
1つでも当てはまると、サルコペニア予備軍かもしれません。
フレイルとは
フレイルもまた、世界的に統一された定義や診断方法はないのですが、ここでは簡単に加齢に伴う心身の虚弱状態、としたいと思います。フレイルはサルコペニアより広い概念になります。
- 筋力低下(身体)
- 食欲低下(栄養)
- 体重減少(栄養)
- 外出や会話が減る(社会性)
- 気力の低下(精神)
これらが総合的に重なった状態を指します。
「年だから転んでしまった」とおっしゃる患者さん。でも実際は、転んだ原因の大部分に筋力の低下が隠れている事が多いのです。特に女性は転んでしまい、大腿骨近位骨折、圧迫骨折などをきっかけとして、生活が激変してしまう方も多くいらっしゃいます。
