
糖尿病2026-04-07
「血糖値が高い」と言われたら読む記事。糖尿病とHbA1cを理解する
糖尿病とは
健康診断で「血糖が高めですね。」と指摘された事はありませんか?糖尿病は自覚症状がほとんどないので、気付かないまま放置してしまう事が多い病気です。
糖尿病は、「沈黙の暗殺者(サイレントキラー)」と呼ばれています。つまり、日常生活で困る事がほとんどないので、大丈夫、大丈夫と放置している間に進行してしまい、取り返しのつかない事になってしまう病気でもあります。
糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病があります。日本人の糖尿病の方の約90%は、2型糖尿病です。2型糖尿病は、遺伝的体質と生活習慣が原因として発症する糖尿病です。
すい臓にあるランゲルハンス島から分泌されるインスリンという、血糖(血液の中にある糖)を低下させるホルモンの働きが悪くなり、血液中の糖が沢山あるにも関わらず、体の細胞には栄養不足になっている状態です。
糖尿病 血糖が高いはどこで分かるの?(HbA1c)
よく健康診断で「血糖が高めと言われました」と指摘されて来院されるのですが、どこを見て「血糖が高め」と判断しているのでしょうか?それは血液検査で分かるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という数値です。
HbA1cは、過去1ヶ月間の平均的な血糖コントロール状態を示すものです。HbA1cが6.5%以上だと糖尿病と診断されます。境界型糖尿病というものもあります。
こちらは、数値的には糖尿病とは言えないが予備軍である状態です。糖尿病は、血糖のコントロールが上手くいかない事で様々な合併症を引き起こす可能性のある病気です。定期的な検査と早期の生活習慣の見直しが必要となります。
1型糖尿病・2型糖尿病の違い
1型糖尿病
- 自己免疫の異常により、すい臓のβ細胞が破壊されてしまう
- ウイルス感染などから自己免疫システムが自分の細胞を攻撃してしまう事で発症します
- こちらは、生活習慣とは関係なく発症します
- 小児・若年層から発症する事が多いですが、中高年になってから発症することもあります
- 破壊されてしまう事でインスリン分泌がほとんどできなくなるため、治療にはインスリン注射でインスリンを補充します
2型糖尿病
- 日本人の約90%はこちら
- 遺伝的体質、食べ過ぎ、運動不足、喫煙、ストレスといった生活習慣の悪化や乱れにより発症します
- 2型糖尿病ではインスリン分泌量の低下やインスリンに対しての抵抗性が生じて血糖値が高くなリります
- 治療は生活習慣の改善(食事療法・運動療法)が基本となります
- 生活習慣の改善に取り組んでも、十分には改善されない場合、内服や自己注射薬を併用し、治療を行います
その他、妊娠糖尿病、二次性糖尿病、遺伝子の異常による糖尿病もあります。次回は、糖尿病の診断基準や合併症についてお伝えします。
