奈良宣言2023 若年成人男性の脂肪肝について
脂肪肝は、年齢を重ねてから気にするもの。 そう思っていませんか。
実は、若い世代でも健康診断をきっかけに脂肪肝や肝機能異常を指摘されることがあります。しかも、体調に大きな変化がないまま見つかることも少なくありません。
「若いから大丈夫」と見過ごしてしまうと、生活習慣の乱れや代謝の異常が、その後の肝臓の状態に影響する可能性があります。
今回は、若年成人男性を対象とした研究報告と奈良宣言2023をもとに、若い世代にも関係する脂肪肝の話をわかりやすく整理します。
奈良宣言2023
若年成人男性313名中、56名が脂肪肝という報告がされました。岐阜大学保健管理センターの研究によると、
- 17%で非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
- 11%で代謝異常に関連する脂肪性肝疾患(MAFLD)
- 1%でアルコール関連肝疾患がみられたそうです。
調査対象は平均23才の若年成人男子313人でした。この非アルコール性NAFLDは、肥満やメタボ、2型糖尿病とも関連が深いのです。
MAFLDというのは、2020年に提唱された新しい脂肪性肝疾患の概念です。脂肪肝に加えて、肥満や2型糖尿病などの2種類以上が併存していることでMAFLDと診断されます。
若いうちから、栄養や運動などの生活習慣を改善し、肝硬変、肝臓がん、心血管疾患などを予防することができるのではないかと言われています。
健康診断などで、異常が指摘されたら、若いから大丈夫ではなく、お近くのかかりつけ医を受診して下さい。
早いうちに、生活習慣改善に意識を向ける事で、悪化や重症化の移行を予防することができます。
参考文献
Usefulness of health check up for screening metabolic dysfunction-associated fatty liver disease and alcohol-related liver disease in Japanese male young adults
(Scientific Reports 2023年5月18日)
