
2型糖尿病とテストステロン低下の関係は?男性ホルモンと血糖を解説
2型糖尿病の男性では、男性ホルモンであるテストステロンが不足している方が少なくないことが報告されています。推定では、2型糖尿病の男性の約40%に症候性のテストステロン欠乏がみられるとされています。エウレカアラート
テストステロンとは?
テストステロンは、主に男性の体内でつくられる男性ホルモンです。
筋肉量や骨の健康、性機能など、男性の身体機能を維持するうえで重要な役割を担っています。
2型糖尿病の男性では、このテストステロンが低下しているケースがみられます。
テストステロン補充療法で血糖コントロールが改善する可能性
英国臨床糖尿病医協会(ABCD)が実施している国際的な監査では、2型糖尿病とテストステロン欠乏のある男性にテストステロン補充療法(TRT)を行ったところ、HbA1cの改善が最長2年間にわたって確認されました。
2023年に公表された初期データでは、8か国の施設から428人が参加しています。
HbA1cは、
- TRT開始3か月後
- 12か月後
- 24か月後
と時間の経過に伴って低下する傾向が確認されています。注意として、これはTRTを2型糖尿病そのものの一般的な治療として推奨するという意味ではありません。
研究者らも、どのような患者さんが治療の恩恵を受けやすいのか判断するためには、より多くの患者を対象とした長期的なデータが必要としています。
薬だけではなく、筋肉を動かすことも大切です
ここでは、薬に頼らず日常生活のなかで取り組める方法として、筋力トレーニングをご紹介します。特別な器具を用意しなくても、自宅で短時間から始めることができます。
スクワット
目安は、
1日10回 × 2〜3セット
です。
基本的なポイントは、
- 足を肩幅程度に開く
- 背筋を伸ばしたまま腰を落とす
- 膝がつま先より大きく前に出ないよう意識する
ことです。
無理に深くしゃがむ必要はありません。ご自身の体力や関節の状態に合わせて行いましょう。
腕立て伏せ
目安は、
1日5〜10回 × 2セット
程度です。
通常の腕立て伏せがきつい場合には、膝をついて負荷を軽くして行う方法もあります。
回数を増やすことよりも、無理なく継続することを大切にしましょう。
整形外科系の病気がある方や、運動によって痛みが生じる方は、主治医に相談したうえで無理のない範囲で行ってください。
有酸素運動も取り入れましょう
筋力トレーニングだけでなく、有酸素運動を組み合わせることも大切です。
たとえば、
- ウォーキング
- 軽いジョギング
- 階段の上り下り
など、日常生活のなかで取り入れやすい運動から始めてみましょう。
2型糖尿病は、定期的な通院を続けながら、食生活や運動などの生活習慣を見直していくことが大切です。
無理のない範囲から、身体を動かす習慣をつくっていきましょう。
参考情報
- Worldwide audit finds testosterone replacement improves blood sugar control in men with type 2 diabetes, Diabetologia / EASD, 2023
