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インフルエンザ2026-10-08

インフルエンザと風邪の違いは?症状・見分け方を医師が解説|龍ケ崎市 山村医院

はじめに

  • 「急に体がだるくなってきた」
  • 「熱はそれほど高くないけれど、インフルエンザではないだろうか」
  • 「ただの風邪なのか、病院を受診した方がいいのか分からない」

この時期、こうした不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こんにちは。茨城県龍ケ崎市の山村医院、院長の山村麻由です。

インフルエンザというと「急に38℃以上の熱が出る病気」というイメージを持っている方も多いかもしれません。

確かに高熱は代表的な症状の一つですが、インフルエンザに感染していても、必ず高熱が出るとは限りません。

「熱が高くないからインフルエンザではない」と自己判断してしまうと、受診のタイミングを逃してしまうことがあります。

今回は、インフルエンザの主な症状、一般的な風邪との違い、見分けるときに知っておいてほしいポイントについてお話しします。

2026年は例年よりかなり早くインフルエンザが流行しています

季節性インフルエンザは、日本では一般的に12月から3月ごろに流行します。しかし、2026年は例年とは状況が異なります。

厚生労働省によると、2026年8月28日に国内のインフルエンザが流行入りしました。これは感染症法が施行された1999年以降、2番目に早い流行入りです。

国立健康危機管理研究機構(JIHS)の第35週(8月24日〜30日)のデータでも、茨城県のインフルエンザ定点当たり報告数は2.10となっていました。

つまり、「インフルエンザは冬になってから気をつければいい」とは言い切れない状況です。

季節だけで判断せず、突然の体調変化があったときにはインフルエンザも選択肢の一つとして考えることが大切です。

インフルエンザとは?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染によって起こる急性の呼吸器感染症です。

インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型などがあり、このうち季節性インフルエンザとして大きな流行を起こすのは、主にA型とB型です。

一般的な風邪と比べると、症状が比較的急に始まり、全身の症状が強く現れることがあります。

インフルエンザの主な症状

代表的な症状には、次のようなものがあります。

  • 発熱・悪寒
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 関節痛・体の痛み
  • 強い倦怠感、だるさ
  • 咳
  • のどの痛み
  • 鼻水・鼻づまり

特徴の一つは、「朝までは普通だったのに、午後から急に体調が悪くなった」というように症状が比較的急に始まることです。

CDCでも、インフルエンザは突然発症する傾向があり、発熱、咳、咽頭痛、鼻症状、筋肉痛・体の痛み、頭痛、倦怠感などがみられるとしています。

ただし、すべての症状が全員に現れるわけではありません。

インフルエンザでも「熱が出ない」ことがあります

ここは、ぜひ知っておいていただきたいポイントです。

インフルエンザ=必ず38℃以上の高熱が出る、というわけではありません。

CDCは、インフルエンザ患者の中には発熱がみられない人もいるとしています。特に高齢者や免疫機能が低下している方などでは、典型的な高熱が現れないことがあります。

そのため、**「37℃台だからインフルエンザではない」**という判断はできません。

逆に、**「38℃を超えたからインフルエンザ」**とも限りません。

発熱の高さだけではなく、咳、倦怠感、頭痛、筋肉痛、症状の始まり方、周囲の流行状況などを合わせて考える必要があります。

インフルエンザと風邪の違い

「では、インフルエンザと普通の風邪はどう違うのでしょうか?」

患者さんからもよくいただく質問です。

分かりやすく整理すると、次のようになります。

比較するポイントインフルエンザ一般的な風邪
主な原因インフルエンザウイルスライノウイルス、季節性コロナウイルス、アデノウイルスなど複数のウイルス
症状の始まり方比較的急に始まることが多い徐々に始まることが多い
発熱発熱することが多いが、出ない場合もある高熱は比較的少ない
頭痛比較的みられやすい少ない傾向
筋肉痛・体の痛みみられやすく、強いことがある比較的軽い
倦怠感強く出ることがある比較的軽い
鼻水・鼻づまりみられることがあるよくみられる
のどの痛みみられることがあるよくみられる
咳みられやすく、強くなることもあるみられる
症状だけで見分けられる?完全に見分けることは困難完全に見分けることは困難

CDCでも、風邪とインフルエンザには症状の重なりが多く、症状だけでは見分けることが難しい、あるいは不可能な場合があるとしています。

したがって、この表はあくまで「傾向」です。

一つの症状だけを見て、ご自身でインフルエンザか風邪かを断定しないことが大切です。

「関節が痛くないからインフルエンザではない」は本当ですか?

インフルエンザでは筋肉痛や体の痛み、頭痛などが現れることがあります。

しかし、

  • 関節痛がない
  • 筋肉痛がない
  • 高熱がない
  • 鼻水しか目立たない

といったケースもあります。

反対に、インフルエンザ以外の感染症でも発熱や全身のだるさが起こることがあります。

そのため、

「この症状があるからインフルエンザ」「この症状がないからインフルエンザではない」

という単純な判断はできません。

インフルエンザはどのくらいで治る?

合併症のないインフルエンザでは、多くの場合、主要な症状は3〜7日程度で改善していきます。

ただし、咳やだるさについては、その後も2週間以上続くことがあります。特に高齢者や慢性呼吸器疾患のある方では長引くことがあります。

そのため、

「1週間たったのに咳だけ残っている」

ということ自体は珍しいことではありません。

一方で、一度良くなった発熱や咳が再び悪化した場合などは、別の問題が起きている可能性もあるため注意が必要です。

インフルエンザで大切なのは「脱水」を防ぐこと

発熱したときに、私が特に気をつけてほしいと思っていることの一つが脱水です。

熱が出ると、汗や呼吸などによって体から水分が失われます。

さらに、

「のどが痛くて飲みたくない」

「体がだるくて水分を取りに行けない」

「食欲がなく、食事からの水分も減っている」

といった状況が重なることがあります。

そのため、体調が悪いときには一度に大量に飲もうとせず、飲める範囲でこまめに水分をとることを意識してください。

こんな症状がある場合は早めに医療機関へ

インフルエンザは多くの場合、時間とともに改善していきます。

一方で、症状によっては早めの医療機関への相談が必要です。

たとえば、

  • 息苦しい、呼吸が苦しい
  • 胸の痛みや圧迫感が続く
  • 意識がいつもと違う
  • 強いふらつきがある
  • 水分をほとんどとれない
  • 尿が極端に少ない
  • 症状が一度改善したあと、再び発熱や咳が悪化した
  • 持病が悪化している

といった場合です。

CDCも、呼吸困難、胸部の持続する痛み、意識状態の変化、尿が出ない状態、いったん改善した発熱や咳の再悪化などを、緊急性を考えるべき警告症状として挙げています。

症状が強い場合には、この一覧だけで判断せず、医療機関へご相談ください。

「風邪かな?」と思ったときこそ、体全体を見てみてください

診察をしていると、

「熱がないので大丈夫だと思っていました」

「鼻水だけだったので普通の風邪だと思いました」

という方もいらっしゃいます。

けれど、人の体は教科書どおりにはいきません。

インフルエンザでも高熱が出ない方はいますし、逆に高熱があっても別の感染症であることがあります。

大切なのは、体温という一つの数字だけを見るのではなく、いつから、どのような症状が、どのくらいの速さで現れてきたのかを見ることです。

そして、ご本人だけでなく、ご家族だからこそ気づける「いつもと違う」という感覚もあります。

龍ケ崎市で「インフルエンザかも」と不安な方へ

「病院に行くほどなのかな?」

そんな段階でも構いません。

体調について気になることがあれば、一人で判断しすぎず、お近くの医療機関へご相談ください。龍ケ崎市・佐貫周辺で受診について迷われている場合は、山村医院まで診察当日にお電話でお問い合わせください。

山村医院はJR常磐線「龍ケ崎市駅」東口から徒歩約2分です。

よくある質問

Q. インフルエンザは必ず38℃以上の熱が出ますか?

いいえ。インフルエンザでも発熱しないことがあります。特に高齢者などでは典型的な発熱がみられない場合があります。CDC

Q. インフルエンザと風邪は症状だけで見分けられますか?

難しい場合があります。症状には重なりが多く、CDCも症状だけでは区別が難しいことがあるとしています。CDC

Q. 鼻水やのどの痛みがあってもインフルエンザの可能性はありますか?

あります。インフルエンザでも、咳、のどの痛み、鼻水・鼻づまりなどの呼吸器症状がみられます。CDC

Q. インフルエンザはどれくらいで治りますか?

合併症のない場合、多くは3〜7日程度で主要な症状が改善します。ただし、咳や倦怠感は2週間以上続くことがあります。CDC

Q. 2026年はもうインフルエンザが流行していますか?

はい。厚生労働省は2026年8月28日に流行入りを公表しており、1999年以降で2番目に早い流行入りとなっています。

この記事を監修

医師:山村 麻由 医師

医療機関名:山村医院

住所:茨城県龍ケ崎市佐貫3-5-5

  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本リハビリテーション学会専門医
  • 全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター RYT200

山村医院では「患者さんに寄り添って治療をすること」を大切にし、内科・整形外科・小児科を通して地域の皆さまの健康を支えています。