骨粗鬆症|骨密度検査・転倒が不安な方へ
転倒が不安、背中が丸い、身長が縮んだ等の相談を整理。
こんにちは。「最近、背中が丸くなってきた気がする」「以前より身長が縮んだかも……」そんなふとした変化を感じることはありませんか?骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の強度が下がって骨折しやすくなる病気ですが、自分ではなかなか気づきにくい「沈黙の病気」でもあります。
特に女性は、閉経に伴うホルモンバランスの変化で骨密度が急激に低下しやすいため、早めのチェックがとても大切です。今日は、骨粗鬆症の検査や受診について解説しますね。
1. 「いつの間にか」を防ぐために。受診を考える相談のきっかけ
骨粗鬆症は、転倒して骨折して初めて気づくことが多い病気ですが、実はその前に体はサインを出していることがあります。
- 身長が2cm以上縮んだ(若い頃と比較して)
- 背中や腰が曲がってきた
- 重いものを持った時に腰に違和感がある
- 閉経を迎えた、または迎えてから数年経っている
これらに当てはまる方は、たとえ痛みがなくても、一度骨の健康状態を確認するタイミングです。「いつの間にか骨折」という言葉があるように、気づかないうちに背骨が潰れてしまうのを防ぐことが、将来の「自立した生活」を守ることにつながります。
2. 痛くない検査で骨の「貯金」を確認。骨密度検査について
「検査って痛いのかな?」と不安に思う方もいらっしゃいますが、骨密度の検査は痛みもなく、短時間で終わるものがほとんどです。
整形外科で一般的に行われるのは、主に以下の検査です。
- DEXA(デキサ)法: 現在、最も信頼性が高いとされる検査です。骨折すると生活への影響が大きい「腰椎(腰の骨)」や「大腿骨(太ももの付け根の骨)」に弱いX線を当てて測定します。
- 超音波法: かかとの骨に超音波を当てて測定します。X線を使わないため、検診などでよく用いられます。
- MD法(レントゲン法): 手の骨をレントゲンで撮影し、アルミニウムの板と比較して測定します。
最も正確な診断のためには、DEXA法による腰椎・大腿骨の測定が推奨されています。当院ではDEXA法を採用しています。
3. 初めてでも大丈夫。整形外科での受診の流れ
診察室では、お一人おひとりのライフスタイルに合わせて丁寧にお話を伺います。
- 問診・身体計測: 現在の症状や既往歴、生活習慣について伺います。
- 検査の実施: 骨密度検査に加え、必要に応じて背骨のレントゲン撮影(骨折がないかの確認)や血液検査(骨の代謝状態)を行います。
- 結果説明と方針相談: 検査結果をもとに、すぐに治療が必要な状態か、食事や運動で様子を見ていく段階かを判断します。
治療が必要な場合は、飲み薬や注射など、あなたの生活に無理のない方法を一緒に選んでいきましょう。
4. 強い骨を作るための「おいしい習慣」と「動く習慣」(生活での注意点)
お薬だけでなく、日々の生活の積み重ねが骨を強くしてくれます。
- 食事: カルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD(魚やキノコ類)」、骨を作るのを助ける「ビタミンK(納豆や緑黄色野菜)」をバランスよく摂りましょう。
- 運動: ウォーキングなどの「骨に負荷がかかる運動」が効果的です。また、転倒を防ぐための「片脚立ち(フラミンゴ療法)」もおすすめです。
- 日光浴: ビタミンDは日光に当たることで体内で作られます。1日15分〜30分程度、外の空気を吸いながら散歩する時間を大切にしてくださいね。
5. 健康への投資としての費用について
骨粗鬆症の検査費用は、健康保険が適用される場合、それほど大きな負担にはなりません。
- 初診・検査費用の目安: 3割負担の方の場合、初診料と骨密度検査(DXA法)、レントゲン検査,、血液検査を含めて3,000円〜6,000円前後となるのが一般的です。
- 自治体の検診: 自治体で骨粗鬆症検診を行っていることもあります。お住まいの地域の情報をチェックしてみてくださいね。
FAQ:よくある質問
Q:骨粗鬆症は何科に行けばよいですか? A:整形外科が専門です。骨密度を測るだけでなく、骨折の有無の診断や、骨を強くするための薬物療法、運動指導までトータルでサポートいたします。
Q:骨密度はどこで測れますか? A:当院で可能です。当院では特に精度の高い「DEXA法」を採用しています。
Q:紹介が必要な場合は? A:基本的な診断と治療は当院で可能です。より高度な精密検査や特殊な合併症がある場合に限り、適切な総合病院をご紹介いたします。
Q:当日受診できますか? A:はい、当日受診が可能です。当院では骨密度検査は月・火曜日の午後14時30分~17時で行っています。服装についてですが、上着、ズボンはボタン、チャックがないもの、下着はワイヤーなど金具がないものでご来院いただくとスムーズに検査が行えます。
Q:費用の目安は? A:3割負担の方で、診察と検査一式で3,000円〜5,000円程度です。血液検査の内容やお薬の処方がある場合は、追加で費用がかかります。
参考文献
- 公益社団法人 日本整形外科学会:骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
- 一般社団法人 日本骨粗鬆症学会:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版
- 厚生労働省:e-ヘルスネット(骨粗鬆症)
